Monthly Archives: July 2013

サークル「第8装甲連隊」、2013年夏コミ『獅子の魔女2』発行の予定

告知が遅れて申し訳ありませんが、2013年8月開催のコミックマーケット84に当選しました。陸戦ウィッチを中心に活動中の当サークル、「第8装甲連隊」は夏コミ二日目、8月11日(日曜日)のニ-53aに配置されました。 日曜日、東地区「ニ」-53aです。 大事なことなので二回書きました。 新刊は『獅子の魔女2』の予定です! 長らくお待たせして申し訳ありませんでした。 今回も不肖、兼光が小説を担当しました。獅子の魔女1からの続編でして、第一次カプッツォ砦攻略戦が主な内容です。 『スフィンクスの魔女5』掲載の『カプッツォの魔女』の中でクルシンスキーが語った戦いです。マルセイユが登場します。この為の設定も用意しましたが、実際の戦いの内容は本編でお楽しみください。不満そうな顔しているには理由があります。 今回、表紙と挿絵は水無月十三さんに担当して頂きました。水無月さんの硬質なタッチと抜き出た画力で予想外の世界が開けました。本当にありがとうございます。 表紙は水無月十三さんの線画を日野カツヒコさんが彩色してくださいました。以前からお願いしたく存じておりましたので、機会が設けられて本当に嬉しいです。 今回もまた高永浩平さん、A士さん、Bachさんが登場します。砲弾のお話とマチルダII戦車のコラムを書き下ろしましたが、甲冑娘さんのところで書いた戦車解説と被りそうで大変です(苦笑 またゲストもすごいですよ。南条飛鳥さん、長谷川竹光さん、京極しんさん、蒔野靖弘さんも登場です。 他にもゲストが複数登場しますが、詳細はもう少々お待ちください。 あと恐らく会場限定のウィッチ・プロフィールも最新版を用意できると思います。 キュンメル中隊の全キャラが確定したので大変な事になっています(汗 総勢 それでは当日よろしくお願いします!

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我々は常に性器と戦争をしてきた – We’ve always been at war with genitalia

今回のコアマガジンの逮捕劇については摘発の時点から色々情報を集めていました。複数からの情報筋から当局がこれまで黙認してきた「性器への部分修正」から「性器の完全修正」を要求し出したという知らせが入っています。 コアマガジン社のニャン2倶楽部については無修正に近かったのでまだ摘発はまだ納得できますが、コミックメガストアへの強制捜査はメガストア側に非があるというより、警察側がこれまで当局と業界の間で定着していた慣例を一方的に書き換えたから成り立つ極めて恣意的な刑法175条の運用としか言えません。 ここ10年近く、猥褻物頒布については18禁図書の場合は「カリ、クリ、接合部」の三点の修正が常識になっていました。「カリ」とは男性器の亀頭の淵で、「クリ」とは女性器の陰核であるクリトリス略してた呼称です。「接合部」とは性行為の接合部分、つまり女性器や肛門に挿入された男性器の接触している部分を指します。 コンビニに販売される非18禁ながらも成人向けの「テープ止め青年マンガ雑誌」に至っては性器を全て塗りつぶすのが常識でした。 しかし今回のコミックメガストアの摘発を持って両者の違いが崩壊しています。10年近くに渡って定着していた基準を後だしジャンケンで覆すこの状況を見て、私はとある小説のやり取りを思い出しました。詳細は分かりませんが、以下のような取調べを想像できます。 警察「我々は常に性器の完全塗りつぶしを要求していた」 業界「18禁図書はカリとクリと接合部の修正で充分だったはず」 警察「そんなことは一言も公言してませんよ。性器は猥褻です」 業界「ならここ十年以上警察が実践してきた慣例は?」 警察「そんな慣例ありませんよ」 業界「ならばここ十年以上、カリとクリと接合部の修正以上を要求しない追及はなんだったのですか?」 警察「追及していなかったわけではありません。そちらが認知していなかっただけに過ぎません」 このやりとり、何を連想しますか?私は以下の文言を連想してしまうのです。 当局「我々は常にオセアニアと戦争していた」(オーウェル『1984』より) 当局の主催する「憎悪週間」の途中で本国の交戦相手がイースタシアからオセアニアに突然変更されたことについて主人公が疑問を感じた時のやり取りです。 人間の身体の一部を辱める存在として貶めるような思想には大変な不満がありますが、今回の本質は違うところにあります。違法の基準を当局が突然勝手に変更できるというのが非常に怖いのです。 日本では刑法175条は猥褻の基準の線引きとされています。175条に引っ掛かればそれは猥褻であり恥すべき物であり違法であり関わった人間は犯罪者です。175条に引っ掛からないのであればそれは猥褻ではなく存在が容認される。この基準を当局がだれをどのタイミングで立件するか否かで全て掛かっています。なぜなら合法か否かのグレーのところで裁判所によって「これは合法」という判断が下るのを当局は大変嫌います。 本来ならば違法性の基準を市民にとってわかり易くした方が明らかに好ましいです。あらかじめ違法な領域に入らないように気をつけることが出来ますし、また違法行為を通報しやすいです。しかし刑法175条に至ってはまったく不可能です。 「わいせつな文書、図画、電磁的記録に係る記録媒体その他の物を頒布し、又は公然と陳列した者は、2年以下の懲役又は250万円以下の罰金若しくは科料に処し、又は懲役及び罰金を併科する。電気通信の送信によりわいせつな電磁的記録その他の記録を頒布した者も、同様とする(第1項)。有償で頒布する目的で、前項の物を所持し、又は同項の電磁的記録を保管した者も、同項と同様とする(第2項)。 ここには猥褻の定義は全くかかれていません。現在運用されている猥褻の基準は1951年のサンデー娯楽事件に最高裁が発表されたものから全く変わっていません。 「徒らに性欲を興奮又は刺激せしめ且つ普通人の正常な性的羞恥心を害し善良な性的道義観念に反する」 「いたずらに」とはなんですか?「正常な性的羞恥心を害す」とは?「善良な性的道徳観念」とはなんでしょう? 少なくとも「普通人」にとって性的表現物の性器に黒ベタを乗せる事で減退する物とはとても言えません。 しかし実際警察はこうした基準を用いています。そしてその基準を警察は自由に変更する事ができるのです。 つまりやろうと思えばちょっとでもHな表現あらなんでもしょっ引けるというチート法規です。このようにグレーがグレーのままの状態が良いとは思えませんが、裁判所も議員も警察も下手すると取り締まれる側も違法基準が明確化されないままの方が都合の良いという判断が下している現実があります。取り締まれる側もまた明確化されるのを嫌う論理は簡単で、警察から厳しい指導や摘発などの関係で自主規制基準を引き締めた後、騒動が収束してからしばらく経過して後に自主規制基準を緩める余地を残すからです。もし「ここからはダメ!」と明確になっているとこのように「その時その時の世間の流れを鑑み、基準を(自分にとって都合の良い方に)変える」という大義名分が成り立たないのです。 もし当局が緩やかに解禁の方向性に向っているのだとしたらばこのような恣意的な運用を前提とした法令も許容することができるかもしれません。即ち、いきなり全部無修正にするのは問題だから徐々に解禁していくのに運用し、飛び出した表現を抑える。私はこのような運用方針は承服しにくいですが、論理としてはまだ納得しやすいです。 しかし今回のコミックメガストア摘発にはこのような意図があったとは到底思えません。 まずコミックメガストアの修正は18禁図書物としては非常に無難です。カリとクリと接合部の修正に留まらず、複数線を活用していました。また性風俗が大きく乱れた、コミックメガストアが世間を騒がせた、コミックメガストアを読んで事件を起こした人間が居るなど良く活用される言い訳も一切表沙汰にされていません。 更にマンガ雑誌と実写雑誌を両方とも一緒に追及したのは明らかに「175条で何でもひっぱれるよ」というのを世に喧伝する意図が見え見えです。二つの雑誌を同時に摘発するのはあまり例がなく、もう一つの可能性を示唆します。業界の修正基準からやや逸脱しているニャン2倶楽部と業界の基準を遵守しているコミックメガストアを一緒に追及したのはわざと基準について誤魔化す為だったかもしれません。 ユーザーがクリック一つで無修正が気軽に入手できる現在、日本にどれだけ175条が厳しく運用しても、まったく運用していなくても市民の道徳感に影響はほとんどないでしょう。少なくとも直接的には。しかし出版業界に対してはその存在が当局のお情けで成り立っているというのを思い出させ、揺さぶりをかけることができます。時代を逆行するような刑法175条の運用は明らかに業界を狙い撃ちしているとか言いようがありません。 しかしこれはクリエーターと出版界だけの問題ではないのです。もし今回のコミックメガストアに対する当局の恣意的な刑法175条の運用を許せば、間接的に市民にとって大きな影響が及びます。即ち、刑法175条を経由して警察はいつまでも市民の性に関する倫理観の番人としての指図をできる状態が残るのです。 納税者・有権者は子供ではありません。そんな指図をする為に税金が無駄使いされるのはまっぴらごめんです。ツィッターで何度も申し上げて来ましたが刑法175条は百害あって一利なしです。今回の摘発でそれがはっきりしました。 当局に大幅な裁量権を付与されているのに抵抗を示さない人々が多いのは事実です。外連味の強い作品や気味の悪い主張・不快な表現を遠ざけ、表現の自由の権利を享受するのに発生する義務や自由を守る枠組みの整備には無頓着な方々は今のままで良いと考えています。つまり今回、発生した事件を対岸の火事と見ている人が少なくないと言っても過言ではないでしょう。 より能動的に・より意欲的に自分も嫌うような表現を受け入れ、ごくごく限られたケースにのみ表現の自由の制約を適用するような市民意識が必要です。しかもこれは表現を生み出す側だけではなく、表現を楽しむ側で広く共有される必要があります。そうでないと事態は泥縄的に悪化する可能性が常にあることを忘れないでください。 「我々はt常に性器の完全塗りつぶしを要求していた」 「我々は常に反社会的・異常性の強い性愛行為の排除を要求していた」 「我々は常に性的搾取や犯罪行為を交えた性描写の排除を要求していた」 「我々は常に非現実的な身体描写の自粛を要求していた」 「我々は常に社会的に不健全な人間関係の描写の抑制を要求していた」 「我々は常に社会的に好ましくない作品の抑制を要求していた」 … Continue reading

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Quick Update: 1st CG Child Porn Arrest, Kanemitsu will be at SDCC

I’m sure you’ve all heard the news about the Japanese police arresting someone who was distributing and selling “CG child porn.” The news spread like a fire storm, so I won’t even link to it. There’s a reason why this … Continue reading

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